猫バス北海道漫遊 二日目船内〜北海道上陸〜オスパ

一夜明けて 2等船室の朝。
こうして見ると 2等船室の雰囲気って 台風かなんかで 避難命令が出て 近所の公民館に避難している家族みたいだ。

こういうのが嫌いな人は 1等なり特等船室なりに 部屋をとればいい。

私はいっこうに平気
むしろ友達を作り易いので 2等の方が都合がいい。ピッコロさんや XJRくんから 貴重な生の情報をいただいた。
ピッコロさんは この7月にも北海道へツーリングに来たらしい。
まことにうらやましいかぎり。

日がな一日 寝転んだり 話し込んだり 本を読んだり 風呂に入ったり 2等船室は話し相手がいるので 一人旅の自分には退屈せず ありがたい。

昨日までの仕事疲れを取る為に 充分休養をとることにした。
私はどんなところでも どんな時でも 疲れていれば 寝られるようにできている。
布団がなくったって 枕がなくても 上等上等。
人間はこうして何万年も地面に寝てきたんだ。

とはいいながら 寝ててもちゃんと腹が減る。
朝食はバイキングの定額制だ。
1000円と朝食にしては 高いけれど 和食洋食ご飯パンと 何でもあって食べ放題だ。

おまけにデザートに 食後のコーヒーまで飲み放題だ。
バターやマヨネーズ醤油まで 小分けパックで用意してあるので 調味料はもらって帰って 明日からのキャンプ生活で使わせていただこう。

フェリー会社の経営が苦しいらしいので せいぜい売り上げ協力をしたいと思う。

一等船室で3食カップラーメンを啜っている家族もいるそうだが こちらはその反対。
安宿だけれど 暖かいご飯と味噌汁 面白い仲間と退屈しない会話。

二桁も渡道している さすライダーの これが結論。

でも 真似しろとは 口が裂けても言えない。

人にはそれぞれ やり方があるだろ。

家族連れに 雑魚寝は 酷だしね。
一日充分休養をとって 夜になって さて やっと下船時刻。

おのおのがた いざ出陣 北海道へ。

奮い立つけれど その前に 排気ガス渦巻くクルマとトラックが うじゃうじゃいる船倉へ 降りてゆかねばならない。

このまま寝ていれば また舞鶴に逆戻り。

それだけは カンベンしてくだせえ。。
荷物をまとめて降りてゆこう。
最近は この瞬間だけが唯一の 心躍るイベントになった。

だから 感動を求めて帰りはふらっと自走して帰ったりしてしまうのだ。

お約束の お馴染みの 明日は見たくもない。

さあ 行こうぜ!
今年こそ 面白い旅にしてみせる。
船のゲートが開くまでは こんな感じ。
クルマは前向き。バイクは横向き。
クルマが全部でないと バイクは方向転換さえできない。

排気ガスと熱気と怒号の渦巻く船倉で 我々は汗をかきながら ひたすら耐える。

出口からは わずかだが 北海道の涼しい風と匂いがもれてくる。

早く出ろ 早く出てくれクルマ達よ!
さあ 準備はできたぜ。
いつでも飛び出してやるぜ。

俺たちゃ ハチだぜ アブだぜ ブンブン飛んでやるぜ。

小樽の町の明かりを目指して ぶんぶん行くぜ!

XJRのブリキ屋さん なかなか格好いいじゃないですか?
バイクに乗っている姿が一番カッコいい人でありたい・・・・そうですよね?

待ちくたびれたね。ホント。
臭い船倉はゴメン。

隊列を組んでさあ出発だ。

いったい私の前に 何台バイク乗りがいるのか 

予約だけで170台は乗っているという。

キャンセル待ちで追加で乗ってきているから もう少し多いだろう。

気がはやる 頼むから 早く出してくれ
港を出たら早速警察の検問があって 全員が一列に並ばされ 道路の端に寄せられて 沢山の制服警官が それぞれバイクを取り囲んだ。

ペンライトで照らされ 一人づつ検問を受けているようだ。

飲酒運転の検問??

私の番に回ってきて 謎は解けた。

交通安全キャンペーンで 一人づつ安全の旗とウェットティシュを記念にいただいた。
脅かさないで欲しいわ・・・ホント。

いや 何もやましいことはしてませんが。

懐かしい北海道のコンビニ 「セイコーマート」
早速 去年作ったポイントカードを使って買い物をする。
ああ 懐かしい。

今日はこのまま セイコーマートの裏の温泉銭湯「オスパ」で宿泊することにした。

後に見えている「ゆ」の文字がそうだ。

毎年お世話になっている。
「ただいま」
昨日からの2等船室の仲間 ピッコロさんとブリキ屋さん そして車の方と2等Cでご一緒だった仲間と ビールでまずはカンパーイ!

ハーレーおじさんは 残念ながら 駅前のグリーンホテルに宿泊されるということで あちらへ行かれた。

グリーンホテルもライダーの宿泊が多いことで有名なホテルだ。

ゲソと軟骨のから揚げ 豚丼を食べて 小樽ビール(瓶)を飲んで 北海道初日は始まった。

いえーい!
オスパの仮眠室・・というか 食堂というか 談話室というか 昼間は休憩室に使われている 大広間を 仮眠室に当てている。

ここは建物の2階にあって 1階はロビー玄関 大浴場 マッサージルーム 別室の岩盤浴ルーム(別料金)など。

施設はまあまあ 清潔さもまあまあ。
ただ深夜料金(つまり仮眠料金ですね)を含めても 2千円と格安(2006年8月現在)

オスパは12時には消灯。
明日に備えて全員しっかり眠る

北海道1日目の走行距離 100m(笑)

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